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書籍名 論理の方法 [amazon.co.jp で検索]
出版社名
著者名 小室直樹
[001] 2003/05/20 13:12:54 山田博英
いままでは技術革新によって新しい「物」が作られ、それによって社会が変わってきた。だから物さえ見ていればとりあえず社会の流れに取り残されることはなかった。しかしながら今我々の周りで起こっていることは考えが変わったことによるのだ。だから人の話を聞いたり、本を読んだりして人が何を考えているのかを知らねば、社会の流れは分らないと思う。ところで本には、著者がただ言いっぱなしているものと、落し所を持っているものとがあり、小室直樹の本は後者だと思っていて、そのような本は時代感覚に合わせて著者の書き方が変わってくると考えている。この本は彼の最も新しい本なのだが、そのでだしで、
「論理を自由自在に使いこなすにはどうしたらよいか。その秘訣はモデルを自分自身で作ってみることです。モデルは論理の結晶だからです」
とモデルの重要性を強調しています。つまり今必要なのはモデル化なのだ、といっているのです。ところでモデルには2種類あると思います。一つは現在自分が持っている思考のフレームワークの中におけるイベントをモデル化すること、もう一つはその外側にある環境の仮説をモデル化することですが、この本は後者で、そのときどうしても神、あるいは宗教が問題になります。彼はいつもながら、プロテスタントの精神がなければ資本主義は成り立たないのだということを説明して、今の社会のモデル化に補助線を入れようとしているようです。IT分野においても、ネットワークの精神がなければ時代に対応できないといえるのではないでしょうか。
「モデルが自由に使えるようになれば、自分の会社のモデルを作って、経営を合理化することも出来る、戦略家として、軍事でも経済でも、この国を指導できるようになる。自分の考えを他人にわからせることも簡単に出来るようになります。論争が不得手な日本人でも、自分の大切にしている考えが「モデルだ」ということさえわかれば、論争もスポーツみたいに感じられるようになるはずです。モデルとは仮説である、ということが本当にわかれば、いくつでも自由に抜き出して並べることが出来ます」
モデルを使って、ネットワークの精神とは何なのかを語れれればよいなと思います。

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