書評へのコメント追加

書籍名 経営の自己組織化論 「装置」と「行為空間」 [amazon.co.jp で検索]
出版社名
著者名 牧野丹奈子
[001] 2004/07/15 08:42:53 山田博英
三田さんからの紹介で読んだ本です。工学的システムはその作動のフレームワークがシステムの外から与えられている。動物の生態システムは成員である個々の動物が持つ行動様式の総体として動物社会の行動フレームワークが存在し、外からの直接的強制はない(これがオートポイエーシスか)。人間の作る企業のような組織は作業のフレームワークが会社規則のような形で外から与えられると同時に、成員である個々の人はそのフレームワークを作る役割を持った二重構造を持つ。この本はぼくにとっては「適応力のマネジメント」そしてABCモデルを更に強化補完する本でした。
[002] 2004/07/15 15:04:39 三田守久
 この本の言いたいことは、「自立性」と「関係性」を座標軸としたときに両方の高い組織のほうがこれからのあるべき「組織のありかた」に近いのではないか、ということだと思います。わたしも賛成するのですが、そう言えるためには、いくつものハードルがあって、たとえばそれらは縦と横の関係なのかどうかとか、どちらも定性的な指標なので「高い」とはどのように示せるのかとか、「高い」といってどこまでも行くことはありえないのだからそれをどのように指し示すのか、といったことが疑問のまま残っています。そのような意味で論証の不徹底さに若干不満があります。
 しかし全体的には、わたしも賛成したい内容でした。
 「自立性」には、オトポイエーシスを持ち込み、「関係性」には濱口恵俊の「方法論的関係対主義」を持ち込んで、それらの行き着くところは「信頼」だ、というのはわたしの好みに合っています。
 また、牧野氏の自己組織化のポイントと今田高俊氏のあげる「自己組織化の条件」とを比較するのはたいへん面白いと思います。
 両者に交流があるかどうかはわかりませんが、もしないのであれば会わせてみるとなにか起こりそう。
 あればあったで双方の話を聞き比べてみたいものです。

書評・コメントを追加してください。

発言者名
内容
ID
パスワード

書評・コメントの追加には入会時にお知らせした Swimy メンバー専用の共通 ID とパスワードが必要です。ID や パスワードが不明のときは事務局(contact@swimy.org)までお問い合わせください。