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書籍名 ドラッガーさんが教えてくれた経営のウソとホント [amazon.co.jp で検索]
出版社名 日本経済新聞社
著者名 酒井綱一郎
[001] 2005/03/16 21:40:22 古木 良子
ドラッガーさんがswimyで話題になっていたので、興味を持っていたのですが、著書,関連の本はなんと80冊以上もありました。その中で、一番新しいそれも入門本を選んで読んでみました。

この本は、著者がドラッガーさんにインタビューしたことや今までの著書に書いてあることを元に日本企業の例等を取り入れ分かりやすく取りまとめたものでした。本当の著書を読んでいないので、何とも言えないのですが、入門書としては、要約されていて読みやすかったのかと思っています。

気になったところを何点か挙げると

1) 認識を変えることで変革が生まれる。
以前話題になった「バカの壁」を破るということに繋がる。「コップに水が半分入っている」という事実に関して、「まだ、半分入っている」、「もう、半分しか入っていない」見方を変えることでいいアイディアが生まれるということです。

2) イノベーションは壮大なものではない。身近なものである
「甘栗むちゃいました」というお菓子を例に、こういうヒットを生むのは、実にたわいもないことから生まれていること、大量の開発費や画期的な技術を駆使して創造するものではないということです。

3) 変化の激しい時代には、外部の情報の方は内部情報より重要だ
昔は、ある業界のある固有の技術が存在していて、その内部情報を使えば十分だった。異なる分野間の技術を交換しなくてもよかった。しかし、現在はイノベーションを引き起こしたアイディアはどこからきたかを検証すると90%は内部でなく外部からもたらされているということです。

4) 組織は、外部情報を取り込みやすい組織にしなければならない。同時に企業l活動の国際化に対応した組織を作らなければならない。
3)に対しての手段として自分たちが当たり前だと思っている組織は当たり前でなくなっているということから経営環境の変化に対応できる組織作りを求めています。

創造性のある企業には、対話のしくみがある。という例で、ドラッガーさんの言葉でなく、ナレッジマネージメントで有名な野中郁次郎さんの面白い言い方として、以下を紹介しています。
「長嶋茂生型の直感野球だけでもダメだし、野村克也監督のデータ野球のみでもいけない。長嶋の思いを言葉にし、言葉を形にしていく。その作業を再び繰り返す。その連動運動の中から、なにか新しいものが生まれる」
思いつきでもダメ、データでもダメ。そこに人間同士の対話を入れて、お互いの思いや意見を戦わせる。そのことで気付かないなにかが生まれる。

イノベーションは身近にあって、何度も議論されて新しく生まれるものだ。ちょうど、swimyのようなものなんでしょうか?
[002] 2005/03/17 14:21:51 松田修
 書評に影響されて読みました。「アメリカ経済が90年代に復活したのは、政府がなにか優れた政策を施したのではなく、政府がなにもしなかったからアメリカの競争力が高まった」「付加価値の増大は人口減少に対処するキーワードである」あたりはさすがです。       古木さんの引用の「長嶋の思いを言葉にし、言葉を形にしていく。その作業を再び繰り返す。その連動運動の中から、なにか新しいものが生まれる。そこに人間同士の対話を入れて、お互いの気付かないなにかが生まれる」これはいくら強調してもしすぎることはありませんね。野中さんが「知の共有化でなく知の創造」といっているのはこのことでしょう。
 この書評欄でも紹介されていた前川製作所の「自動脱骨機 トリダス」は職人の技を機械化するのに14年かかりましたが、この長い年月は職人自身が意識していないコツや判断力をプログラム化するために必要な時間でありました。暗黙知を形式知化するのに要したこのプロセスは対話を通じた非言語系世界の交流であったと言えます。

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