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書籍名 組織行動の考え方 [amazon.co.jp で検索]
出版社名 東洋経済
著者名 金井寿宏 高橋潔
[001] 2005/04/10 19:05:27 松田修
昨春出版され一時マネジメント関係書籍ではベストセラーになりましたが、一過性で終わらせるのには惜しいのではないかと思いあえて取りあげました。

「人を活かし組織力を高める9つのコンセプト」のなかに「仕事を通じて幸福になるには」という項目があるのがマネジメント書では珍しいかもしれない。

以下断片的な内容ですが。

・よい理論ほど実践的なものはない。
・ひとから成り立つシステムを理解する最良の方法はその システムをかえてみようとすることである。 

前者は社会心理学生みの親のクルト・レビィンの言葉であり、後者は組織開発の理念の一つであることからこの本の内容の概略が想像できます。

ラグビーの平尾誠二氏の持論から「知る」「わかる」「できる」の例が紹介されています。
1.よいパスとは何かを頭で知っている。
2.体がそれをわかりかけている。
3.よいパスができる。
4.実際の試合でよいパスをうまく通している。
5.そのことが成果につながっている。
6.うまくパスできることが自分の楽しみにつながってい  る。(一部省略)

上記にはどんでん返しがあり、成果につなげるためにあえて敵にも味方にとりにくいような「汚いパス」が「よいパスである」こともありうる。「ラグビーのパスに規定演技はない」というオチがあります。 状況優先の法則です。


この延長線に、コンピテンシーモデルは
組織内の高い業績をあげている人から作り出されたリサーチベースだけではなく、組織の戦略ベース(戦略を実現するために必要な能力)と組織の価値ベース(企業が大切にする理念を実現するような能力)の3つから設計されなければならないという「藤井博モデル」も紹介されています。


従来のモチベーション理論にはなにかひとつ欠けたものがあるのではないか。そのミッシング・リングはひとが
自分の利害得失を超えて熱中する場合があることからヒントが得られるのではないかという従来にはない提起がもあります。
大学院の学生や実務家と研究者むけに書かれてはいますが内容は読みやすい。

人びとを元気にするようなマネジメントの本質的ありかたを模索している方にはおすすめ。

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