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書籍名 大転換思考のすすめ [amazon.co.jp で検索]
出版社名 講談社現代新書
著者名 畑村洋次郎 山田眞次郎
[001] 2005/05/12 15:21:35 古木 良子
「時代は変ってしまった」
「日本経済がなぜ回復できないか?について、日本が戦争に負けた1945年以後バブルにいたるまで欧米先進国に追い付き、追い越せと欧米の成功例から学び、それを改良し、効率的なものにすることによって日本流を作りあげてきた経済経営のやり方やものの考え方に拘ってそれを変えないからだ」といっています。
「「成功学を学ぶ」というのは、追いかける存在にとっては、ムダの少ないよい方法であるが、日本は、もはや追いかける国ではなくフロントランナーになった。フロントランナーになれば、それなりの役割があり、それはオリジナルの考え方で新しく成功例を作りだすことだ」

取り巻く状況や環境は変ったのにそれに適する方法でうまく動いていないのがどうも今の現状のようです。

「このような定式や定められたやり方が時代に合わなくなった時には、新しい定式を自分たちで作りださなければならないのだが、日本の場合、多くの人がそうした訓練を受けていないので、突然、新しい定式を作れをいわれてもどうしていいかわからない」とも言っています。

適応する方法もわからない、新しいなにかを作ろうにもそれも作れない。戦後の日本教育はこのようにわれわれを教育してきたのでしょう。では、今、どうすればいいのか?

「企業の転換」
ここで生き残るための3つの道というのは、以前ここで紹介した本でも紹介されていたIBMのハードウェア中心の企業からサービス中心の企業への転換の例であった。
その他は、GEとナイキ。
GEは、ナンバーワンかナンバーツーになれそうにない分野は切り放し、収益が見込めるところは買収、提携を大胆な経営改革をしたこと。ナイキは、技術には定評があったが、知名度があまりなかったので、ブランド構築を経営の課題にしたこと。この3つに共通することは、製造でなく、新しい機能を果たすものを作り上げたこととのことです。

今までのように作るとか追いつくではなくなにか自社に適した付加価値を見つけなければということらしい…

その他、企業転換の方法を少々。
「時間概念を変える」では、会社の意思をすばやく決定すること。きめるための時間ばかりかかってしまうような会社では、変換できません。

くらげ状組織と人間型組織
人間型組織は、縦型構造の組織です。くらげ状というのは、階層を持たない組織例です。トップを含めて全員が同じ考えを共有し、ある一つの方向に向かう組織とのことです。くらげ状組織の方が、決定に要していた時間を廃し、顧客が求めているものにすばやく答えることが可能になると著者は言っていますが、くらげ状でうまくいく企業、行かない企業はあるはずです。

そのほか、「個人の大転換」、「日本の大転換」などを書いています。個人としては、「地頭のいい人」になれ。
地頭とは、ある現象の理解が早く、しかもその現象をみて、それと違うものに応用できる上位概念レベル、一般化した知識として現象を理解できる人。他人が気付かない要素をピックアップできたり、普通の人が気になって、ひっかかってしまう問題をスキップして本質的な答えに行き着くことができるある意味”鈍感さ”を持ち合わせた人とのことだそうです。

”鈍感さ”は確信的なものは必要かもと思います。

最後に「自分が変る」ことが大切だと言っています。
いま日本は大転換期を迎て変らなければいけない状況を迎え、国中でもがいている。どうやってかわろうかと途方にくれている人、別に変らなくてもいいんだと開きなおっている人もいる。一歩離れていまの現状を冷静にみつめ直すことが必要だと言っています。

はたして、見つめ直して、変ることができるのだろうか?
たぶん見つめなおすばかりで動けないのが現状。
企業や日本を大転換するには、細々でも個人が何か変らなければ、動くことはないのであろう。と思った書であった。

当たり前だが、”すすめ”であるのでどうやるかは述べていない。

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