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書籍名 自己決定権は幻想である [amazon.co.jp で検索]
出版社名 洋泉社
著者名 小松美彦
[001] 2005/08/23 08:11:11 山田博英
イラクで日本人が人質になったとき、自己責任論が蔓延したが、当事者でないものがいう「自己責任」は「自分には責任ない」というふうに聞こえて、国にとってはなんとありがたい論議だろうと感じた。

ルーマンの社会システム論は、こんなに複雑にシステム化された社会で、自分自身で決められることなんかほとんどないのだという意識に支えられていると僕は思うのですが、その視点からすると、行き交っていた自己責任論はなんだかいんちき丸出しの気がしていた。

この本は臓器移植の観点から人間とは何かについて考えられている著者が、人間と社会に対する深い洞察を持って書かれていて、僕の持っている意識を深いところで説明してくれました。

最近のアメリカでの植物人間の尊厳死の議論のときに、尊厳死は個別の問題であって、ルールでは決められないと感じていたのですが、本書はその点を明確に(僕には)説明してくれました。そのエッセンスは;

「人は死んだら残された者の心の中へゆく」

でした。
[002] 2005/08/23 09:02:44 三田 守久
 この本は読んでいません。ただ、

  「人は死んだら残された者の心の中へゆく」

という表現から連想したものですが、、、。

 ひとは、だれかが自分のこと想ってくれているということを知っているか、だれかのことを想っているか、最低でもどちらかが満たされていないと、つまりどちらもないということになると生きてはいけない(生きる活力を失う)、ということを如実に感じさせることがごく最近ありました。

 独居老人の問題はこういう状況に直結する場合が多いと想いますが、最近では若いひとにもそういうかたががたが増えているような感じがします。

 「人は死んだら残された者の心の中へゆく」ということすら思い浮かばない立場のひとについては、この本はどういうのだろうなあ。

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