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書籍名 『「質の経済』が始まった』美の日本、カネの米中 [amazon.co.jp で検索]
出版社名 PHPソフトウェア・グループ
著者名 日下 公人
[001] 2005/09/22 22:08:45 三田 守久
 swimyでもあるいはどこでも、日本はもうだめだ、とかだめになる寸前だとか、悲観的な意見で大いに盛り上がっているように見えるが、この本を読むとたいへん楽観的な見通しですっかり気が楽になってしまう。
 なにしろのっけから、「日本は危ういと言う人がいるが、一刀両断で言えば、間違っている。」という文章で始まるのだから、、、。全編この精神で貫かれているというわけだ。
 わたしはどちらかといえば日下氏の論は好きなほうだから、意外だとも、嫌だとも思わないが、ひとによっては「なにをトチ狂って」ぐらいにしか思えないだろうなあ。
 べつにだからといってこれまでの国家運営のしかたや政治家や官僚がいいといっているわけではない。むしろどんなにムダにお金が使われているかを延々と説明してくれる。
 しかしである。日下氏はこういう。「たとえば東京オリンピックのあと1965年度から2002年度までの38年間に日本は、GDPで1京1409兆円を創出した。一方財政支出は3000兆円で、その内訳は税金で2000兆円集め、1000兆円借金した。そしていまでも年額500兆円のGDPがあってそれが横ばいで続いている。100兆円ぐらいのムダがあったって、そんなに悲観することではないではないか」ということだそうである。
 うーん、そうか。あまりに巨大で、スパンが長過ぎて現実感がないな。
 そして日本は「美」を基調とした「風流産業」で栄えることになるであろう、世界はずっと時間が経ってからそういう日本の先進性に気づくことになるだろう、という。
 そういえばいま乱読中の本に『美と礼節の絆』(池上英子、NTT出版)というのがあるが、そこでも似たようなこと(といっちゃあ著者の池上氏に失礼か)が書かれているように思う。

 ともかくも楽しくさせてくれる本です。

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