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書籍名 覇者の誤算 [amazon.co.jp で検索]
出版社名 日本経済新聞社
著者名 立石 泰則
[001] 2005/10/24 04:54:03 古木 良子
山田さんにお借りして、上下巻あるので、なかなか読めなかった本をやっと読み上げた。

内容は、コンピュータの歴史で(特に日本を中心とした)あり、世界のコンピュータ市場がIBMに独占的に支配される中、なぜ日本だけがその支配から逃れることができたかということを調べ、まとめあげたものだ。

なぜ、日本のメーカーはIBMからシュアを奪うまでになったか?
著者があとがきでいうには、個人と企業、そして国家のベクトルの向きがほぼ一致していた時代であったため、「個人の意気込み」の下、彼らの努力が生きたし、個性が尊重されてきたためではないかといっている。

現在は、このベクトルが次第にずれ、まったく違う方向に指すようになってしまっている。この本は1993年に発行されたものだが、今の世の中もそうであろうと感じる。
才能を開花するためには、それにふさわしい「時代と場所」が必要である。人間は自分を活かす「時代と場所」を得て初めてはつらつとし、魅力的な人生を送ることができる。ここに出てきた日本のコンピュータの始まりを支えた人たちは、「時代と場所」を得たからこそ、輝いていたと著者はいう。

「覇者」とはここでは、かつてのIBMのことだが、市場の多様化した現在、この市場を支配することは不可能である。
その意味で、「覇者」はいないし、「覇者」である必要も意味もない。このことは、程度の差こそあれ、他の産業にもすでに生じている。
さて、10年以上経ち、まだ「覇者」になろうと目指している企業はたくさんあると思われる。

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