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書籍名 デザインのデザイン [amazon.co.jp で検索]
出版社名 岩波新書
著者名 原 研哉
[001] 2005/10/25 18:10:49 古木 良子
著者はグラフィックデザイナーで、特にデザインの領域を広く捕らえて多方面に渡るコミュニケーションプロジェクトに携わる人らしい。

この本は元々、デザイナーだけでなく他の分野の人にも読んでもらいたいと書いたらしく、多分野にわたり、デザインとは?を説いている。
コンピュータテクノロジーとデザインについても書いてあり、このコンピュータテクノロジーはあまりにも過度な競争に狂弄し、不安定な土台に不安定なシステムを接木して、それを反復して進化してしまったと書いてあり、これは、状況に対処する思想や教育が間に合わないまま、いたずらにはびこるだけのモノ作りやコミュニケーションとなり、デザイン的には美しくないといっている。

また全体として、新奇なものを作り出すだけが創造性でなく、見慣れたものを未知なるものとして再発見できる感性もまた創造性であるといっている。そういう手付かずのまま埋もれているものこそ、目覚め活性化させることが「認識を肥やす」ことであり、ものと人の関係を豊かにすると書いている。

全体を通し、いろんな側面であたらな発見のできる本であった。またこのデザインの本の中に、コンピュータのこと、以前読んだ知覚情報の質「クオリア」なども引用され、情報の美。生命科学と美というところまで発展させていたのに驚かされた。

業界や技術に関する本だけでなく、ITとしていろんな側面から物事を考えたり、作ったりする人にはいい本だと思う。

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