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書籍名 「抜く」技術 [amazon.co.jp で検索]
出版社名 サンマーク出版
著者名 上原 春男
[001] 2005/12/04 11:51:58 古木 良子
日本人の気配りのこまやかさ。みずからは一歩引いて相手をたてる。つまり自分を抜く(宮沢賢治ふうにいえば、自分を勘定にいれない)を「抜く技術」として書いたもの。

力を抜く仕組みがないものはもろい。
車のハンドル。(今、話題の)建築の構造。
安全や強度は、アローアンスによって保証される。
アローアンスとは余裕とか柔軟性という意味らしい。
これは人間にも当てはまるでしょという理論です。

浮世絵師は、よく「一色抜く」ことをしたそうです。完成させない。あえて最後の一色を加えない。すると作品が引き立つ。間や空間、静けさや淡いものに美しさや洗練を感じるようになるということです。
Simple is Best. 極力ムダが省かれ、よけいなものを加えない。省略の美。

何かを話すや書くということは、いかに言葉をつなげるかではなく、いかに言葉を区切るか。饒舌より省略や凝縮という「引き算」が効果的。

今の世の中、予定した通りにいかないことの多々。
そんな世界だからこそ、「抜いて」生活するほうが、柔軟に対応できる。非線形の面白さ。

ニーチェによると人間は成長すればするほど力みが抜ける。幼子の時代になるそうです。
これは、仏教でいう「空」や「無」さとりの状態。
生きる上でうまく「抜く」バランスをとると、また違った世界が見えてくる。違った人間関係が見えてくるのでしょう。



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