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書籍名 ウェブ進化論 [amazon.co.jp で検索]
出版社名 ちくま新書
著者名 梅田望夫
[001] 2006/03/03 12:04:02 山田博英
「ネットのあちら側とこちら側」の世界に分けてグーグルをあちら側の技術志向会社、ヤフー等をあちら側のメディア志向会社、というような分類は世の中の動きを整理できる良い補助線だと思う。帯に「これは物語ではなく現在進行形の現実である」とあるが、僕もその通りと思う。ただ僕自身はネットのあちら側がいろいろ動き出している中で、ネットのこちら側はどう生きるのか、そこに興味がある。
[002] 2006/03/04 16:51:55 古木 良子
内容的には、今後ウェブ社会は大きく変化するということ。グーグル、アマゾンとロングテールについて、そしてweb2.0。今後、変化をもたらす要因を例としてあげている。

私はこれを読んで、今後10年大変な世の中になるという警告だと思いました。グーグルは、巨大な情報を元に知の世界を再編成している。本来世界政府が開発すべきものを一企業が作ってしまっています。そのこと自体はすばらしいことであり、それをもとにあちら側での新しいビジネスを民主的?に生み出してもいます。しかし、グーグルの匙加減ひとつで、世界の文化や常識を大きく変化させてしまえる可能性は捨てきれないと思っています。
また、個人も集団になれば、それもまたあちら側から実界を変えることは可能になる。

この本にも書いてありましたが、こちら側で何かをしても
あちらにはいろんな意味でかなわないことです。これはよいことも悪いこと、規模の大きいもの小さいものすべてがそうでしょう。

長年、コツコツとソースを書いてきた私には考えられない変化かもしれない。世代交代でそれは進化すると言っている。
しかし、著者がいう「シリコンバレーの法則」、「大きな環境変化が起きたときに、真っ先に自分が変化しなければ淘汰される」を肝に銘じ、あちら側の石の中から早く玉を見つけることが重要かなと思いました。

[003] 2006/04/10 10:08:01 三田 守久
梅田氏の論はそれなりに説得力はあるように思う。

 しかし、思い起こせば、Googleがオーナーの持つ株式に強い議決権があるような(逆にいえば、一般株主にはあまり強い議決権を持たせないような)策略を用いたとき、きわめてはげしい反論をしたのは、当の梅田氏ではなかったか。 Googleのオーナーのあの戦術がなければ、おそらくはいまのGoogleもこれからのGoogleの行動も、梅田氏の理解や予測のようになった(なる)とは思えない。
 「資本主義の否定」だとまで言い切ったあの主張についての補足的な説明や「言い訳」(?)や、が足りないように思う。

 ところで梅田氏の主張のような社会を思い描いたときに、「こちら側」の人間が見たり、聞いたりする情報は、「あちら側」で精選された情報になる、ということなのであろうか。それでは「情報帝国主義」というものだろう。結果的に「由らしむ可し、知らしむ可からず」という非常に居心地の悪い世界を是認するようなことにってしまうのではないか。

 またGoogleについて言えば、(中国における「検索」事業において)「天安門」や「民主化」」や、といった中国共産党が許可しない用語では検索しない(できない)、ということに同意した(このことはGoogleがこ変節したと理解したのだが)ことを考えると、Googleを「あちら側」の世界に置いておくことはきわめて危険なことのように思う。

 とはいえ「いい刺激」になりました。
[004] 2006/04/10 14:56:26 神谷英一郎
山田さんと三田さんの「こちら側」の理解は違うんじゃありませんか?
「私、あちら側。あなた、こちら側。せいぜいがんぱってね。」という話ではなく、これからはすべてが「あちら側」で展開されるようになり、こちら側しか理解できない経営者・指導者は消え行く運命にある、んじゃありませんか。
若者にとっては「あちら側」の世界が普通で、「こちら側」の世界は「データのやり取りにはフロッピーしかなかったんだって」という昔話と同じレベルになるんだと思いますけど。
[005] 2006/04/10 15:46:03 三田 守久
 「これからはすべてが『あちら側』で展開されるように」なる、とほんとうに梅田氏は言っているんでしょうか。「こちら側」の活動がなくなるわけではないけれども「あちら側」の活動の領域がどんどん膨らみ、結果的に、イニシアティブは「あちら側」が取ることになるだろう、と言っているのではないでしょうか。
 というような理解をしましたが間違っていますかねえ。

 そういう理解のもとで、わたしは「そうかね」と思っているわけです。

 理解が違っていたら、何をか況んや、ですが、、、。
 
[006] 2006/04/10 17:25:31 神谷英一郎
》結果的に、イニシアティブは「あちら側」が取ることになるだろう、と言っているのではないでしょうか。

もちろんそうです。
「すべて」というのは私独特の極論的表現です(私は、結局同じことだヨと考えていますが)。

私は三田さん(と山田さん)が〔人間=「こちら側」〕と考えているような気がするのですが、違いますか?

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「こちら側」とは…携帯電話、カーナビ、POS端末、ATM、薄型テレビ、DVDレコーダ、デジカメ、無線ICタグ。
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ですから、もちろん「こちら側」が消滅するわけではなく、これからもマーケットとしても大きくなるでしょうが、それは我々にも見えやすい世界です。いうなれば代数級数的な発展しか見込めないでしょう。

>>>>
付加価値が順次「あちら側」にシフトして行き、「こちら側」のモノはコモディティ(日用品)になる。誰でもいいから中国で作って世界に安く供給してくれればいい、というのが、米国が描くIT産業の将来像だ。IBMパソコン事業の中国企業への売却はそれを象徴している。
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》そういう理解のもとで、わたしは「そうかね」と思っているわけです。

「そうかね」は『結果的に、イニシアティブは「あちら側」が取ることになる』を指しているんですよね。
それなら、疑問の余地がないと思いますが。

「Googleを「あちら側」の世界に置いておくことはきわめて危険なこと」だとしても、Google以外の選択肢を増やすことしか対策はありません。結局「こちら側」にも(ジョブスが少しはがんばっているが)ゲイツしか居なかったのです。yahooはappleよりは強力な対抗馬でしょう。


[007] 2006/04/10 17:42:47 三田 守久
 「〔人間=「こちら側」〕と考えているような気がするのですが、違いますか?」
 違いません。そう思っています。でもこのように質問されてみると、必ずしもそうでなくてもいいような気がします。

 最後のところの「・・・Google以外の選択肢を増やすことしか対策はありません。」にまったく賛成します。Gogleの価値観が、世の中の価値観にイコールになる、というような事態に危機感を覚えます。
[008] 2006/04/10 18:03:12 山田博英
僕のイメージでは、あちら側というのは不特定多数の大衆を相手に、ネットワークの外部性を武器にバーチャル(ウェブ)空間で完結してビジネスをしている企業、こちら側はバーチャル空間と物理空間とにまたがった空間でビジネスをしている企業で、情報企業以外も入れて考えています。こちら側はあちら側の機能を使わせてもらっているし、あちら側はこちら側から広告料をもらって成り立っている、といった感じです。ネットワークの外部性が利く分野で、こちら側で情報機能を提供している会社はそのビジネスをあちら側の企業に奪われてゆく、ということかと思います。
[009] 2006/04/10 23:35:25 古木 良子
私も山田さんのように考えます。
極端に言うとあちら側でビジネスだけでなく世界が完結することも可能だということです。

10数年ほど前にインターネットがまだ始まったころ、バーチャル関西というのを立ち上げた人がいます。弁護士や医師や教師やエンジニアなどいろんな人が参加して国家を作り上げていきました。そこはまだ、実在の人物が仮想のことを描く世界だったのですが、それの進化したバーチャルができるというのがあちら側だとイメージしています。

いろんな規約があるかどうかは別として、自分でない自分が現実でない人生(たとえば、医師になれたり、弁護士になれたり)を始めたり辞めたりできるし、そういう価値観で世界が進んでいく。

そんな中でのビジネスはこちら側では考えられないものになるのではないでしょうか。
そして、それは情報という根源をもっているところ(google)に操られやしないか…などなど思ったりしています。

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