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書籍名 『白洲次郎 占領を背負った男』 [amazon.co.jp で検索]
出版社名 講談社
著者名 北 康利
[001] 2006/07/23 23:50:16 三田 守久
 名前は知っていたが「白洲次郎」に接したのははじめてのことだ。

 感想を一言で言い表せば「時代は求める男を輩出するものなんだなあ」というところか。

 タイトルは「占領を背負った・・・」だが、実際は「日本を背負った・・・」といったほうがあたっている。もちろん占領時の、ということだが、、、。

 戦後の人間には、外国(人)を「上目づかいで」見る人間が多い。すぐ「外国では、、、」、「アメリカでは、、、」と言って引き合いに出す。単なる翻訳家があたかも原著の著者に成り代ったかのごとくに振る舞って、たとえば現著者の意見を自らの意見であるかのように発言する。逆に自分の意見を「虎の威を借りて」のように言う。そんな輩が多いことに、いつも怒り心頭に発していたのだが、白洲次郎のような人間は、きっとそういう風には振る舞わない、と思わせる。

 イギリスに留学していたことが大きく影響したのだろうか。あるいはもともとそんな資質の持ち主だったんだろうか。

 一方、日本の戦後についてずいぶん勉強不足だった、と改めて思い知らされた。

 サンフランシスコ講和条約の批准における吉田茂の演説を巡る外務省とのやりとりはいかにもさもありなん、と思わせる。外務省の役人の書いた送稿が英語であること(日本語でないこと)、しかも占領国への感謝の表現が「諂い」に映ったのであろう、それを「植民地根性」と言って激怒する。この場面は、まるで現在の外務省を見ているようだ。

 ほかにも個人的には感傷的になるような場面もあったが、それはともかくとして一読を薦めたい本ではある。
 

[002] 2006/07/24 01:01:56 古木 良子
あることでこの人を知ってこの本を私も読んでみました。結構、書店に出回る前です。

戦後の日本を支えた一人であろうということはいままでしらなかった。というより表に出ていない人であったと思う。本当の日本人というか紳士というか、どのエピソードも白洲らしい、この人の人格が覗える。 

この人に会ってみたかったという気持ちが以前よりあったのですが、ますます膨らむ。 今、忘れられた本当の日本人、今の時代に本当は一番、ほしい人ではないかと思っている。

戦後を知る上でもそして本当の日本人魂とは何かがわかる本ではないかと思う。

ちなみに関連本ですが、

平凡社の白州次郎 は、写真が主で白州次郎という人のイメージがわきます。
メディア総合研究所 「プリンシプルのない日本」は、語録らしくなるほどと思うこと多々。


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