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書籍名 組織よ人をこう見てほしい [amazon.co.jp で検索]
出版社名 ケイエイ
著者名 大友立也
[001] 2006/11/20 11:51:12 山田博英
この本は1969年に書かれた本で、米国の社会学者アージリス(Chris Argyris)のことについて大友立也氏が解説するかたちで描かれていますが、実際には大友氏の組織論になっているとおもいます。長年組織コンサルをされている松田さんが、彼のコンサルのバイブル?とされた本で、今では絶版になっているのを三田さんがコピーしてくれて読ませてもらいました(ご両人有難うございます)。この本は組織を見る「視点」について描いてあるので、一言ではなんとも言えないので、どんな本か、抜粋でご紹介します;

「この本は、考え、考え方を変えてもらう、少し大げさに言えば、哲学的な本なのである。・・・・考えが変ったら、そのさきはどうなるのだ、どういう技法でやったらいいのか、という質問がでよう。それへの答えは、考えが変ればそれでいいのであって、使う技法は、かりに今までのものであってもいい、という答えになる。」

「自らの言動を「所有」し、開放的であり、新しい体験を進んで求める個人が、お互いの自律性を尊重するグループを組むとき、伝統的経営学の管理技法、組織機構を乗り越える真に新しい方向転換が可能になる。」

といった本です。この本が30年も前に書かれていること、それはアメリカ文化ではありえる、なと理解できますが、その考えを今のこととして取り上げた大友さんという方はとにかくすごい人だし、それを商売のネタとした松田さんもたいしたひとだと思います。ただ日本ではどうもそれが精神論に今まで走らざるをえなかったのか?と僕は推測します。三田さんからちらりとうかがった話もそう解釈できましたが、僕は一般的な組織論としては、科学的なアプローチの上に精神論のようなコンテンツをのせるのがよいと考えていて、それこそネットワークインフラが出来上がった今である気がします。

松田さん;大友氏はご存命で松田さん時々会われていると聞きますが、この本の再販というのはありえないのでしょうか?
[002] 2006/11/23 11:24:53 松田修
 物心両面の充実を求める従業員個人の欲求と外部環境に適応、順応しながら組織目的の達成を求める組織の欲求を高いレベルで統合するために個々人と組織はどうあったらよいかを研究したのがクリス・アージリスであると言えるかと思います。 この課題に正解はないですし、個々の企業によってアプローチは全く異なったりしますので、なかなか拡がらなかったのかもしれません。 ただアージリスの主要著書はほとんどアメリカの行政官育成プログラムの教科書になっています。

社員の人間的欲求を最大限満足させるように努めながら、片方で高い業績を出すように社員に強い圧力をかけるアプローチを、長年にわたり愚直に採用してきて現在成功している企業を知っていますが、これはアージリス理論の具現化かもしれません。
アージリス理論はあまり精緻ではないかもしれませんが、このあとにいくつかの理論が生まれたのはアージリスの貢献かもしれないと思います。

アージリスは、このあとElliot Jaques等の人間の能力開発へ関心が移ったようです。ジェークズ理論は1行づつで表現すると誤解を招きやすいのですが、あえて表現してみます。

1水準 視覚的、物理的、短期的なことで判断する。
2水準 自分の経験のなかで考え判断する 過去が大切
3水準 抽象思考ができるが、何事も勝ち負けで思考する
自己客観視はできない
4水準 具体的なものにとらわれず思考、判断できる。 個々人の違いを受け入れ、自分と他者の相互成長に努めることができる
5水準 直感的なひらめきが、理論構成になっていることがある

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