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書籍名 『「脱・談合知事」田中康夫』(扶桑社新書) [amazon.co.jp で検索]
出版社名 扶桑社
著者名 チームニッポン特命取材班(監修・田中康夫)
[001] 2007/03/31 22:21:29 三田 守久
 読み終えてなお闘志を持ち続ける、というのはなかなかむずかしい。この日本ではいろいろ起きていることの根っこが腐っている、のだなと思うが、むしろ「土壌がよくないので健康な植物が育たない」と思わざるを得ない。

 「チームニッポン」というのは、いわば田中康夫応援団のようなものだろう、と思っていた。だから書かれている内容を割り引いて評価したほうがいいだろう、という警戒感をもちながら読み進めたが、それでも賛同すべき点が多い。

 結論的に言うと、長野県民は田中康夫氏をなぜ落選させてしまったのだろう、惜しいなあ、とつくづく思う。
 むかし(というほどでもないか)自民党を野党に落としたことがあったが、社会党を(小澤一郎が)いじめて、結局、自社政権を作らせてしまったことがある。せっかく野党にした自民党を政権党に戻してしまった。それ以降は自民党が政権を他党に渡したことはない。政権を手放したときの、もう政権に戻れないのではないかという「恐怖」感は忘れられないそうだ。「改革」知事、田中康夫を選ばなかった、という長野県民の選択はそれを思い起こさせる。

 さて書評だ。

 まずは「談合」のこと。あたかも「一般競争入札」にしさえすれば公平・公正なものとなるかのように言われているが、まったくそんなことはなくて相応の工夫が必要である、とのことだが、さもありなん、と思う。
 全国47都道府県の知事(2007年2月10日現在)のうち、中央省庁出身者が29人、県職員出身3人、ということで約68%が(霞ヶ関と県庁の)役人出身の知事であるのは、やはりそうなのか。このことが一概に悪いことだとも思えないが、しかし既得権益を壊そうという動きはなかなかできないだろうなあ、とはごく自然に思う。
 長野県での田中康夫氏の「記者クラブ」開放は有名な話だ。どういうふうに閉鎖的だったのか知らなかったのだが、じつは「赤旗」と「聖教新聞」が閉め出されていのだそうな。閉め出していたのは、「信濃毎日」を始めとする既成の新聞社や出版社ということだ。普段、言論の自由だとか言いながら、みずからは他の組織の言論の自由は守らない、というダブルスタンダードのようなメディアのありようには開いた口も塞がらない。多分、これは長野だけでなく、中央省庁の記者クラブでも同じなのだろう。この本を読んでいるときに、夕刊紙「日刊ゲンダイ」も記者クラブにいれてもらえない、という記事があった。
 夕張市の財政破綻は(まことに申し訳ないことながら)他人ごとのような感じでいたのだが、夕張市の人口を1万倍すると日本の人口になり、夕張市の借金を1万倍すると日本の借金になるそうだ。このことは日本のなにかを暗示しているのだろうか。

 最後に冒頭「チームニッポン」は田中康夫応援団と書いたがしかし、この本の表紙の裏に『新政策機構「チームニッポン」』は;

 個人参加型の意見交換/議論の場をWebサイトと雑誌運動で広げていくムーブメント。組織や立場の違いを乗り越え、日常生活を取り巻く理不尽なシステムをディテールから変えていくーーー身の回りの問題や国全体の問題に対して自由に意見を述べ、大勢の人々と議論を重ねることで現状を改善したいーーーそう願って発言・行動する参加者が緩やかに結束する「チーム」を目指している。

ということだそうである。どことなくswimyの目的や趣旨に似ているような感じだなあ。共同歩調というわけにはいくまいが、、、。








[002] 2007/03/31 22:46:12 松田修
この本を読んでからコメントすべきでしょうが、三田さんのコメントからエネルギーが伝わってきました。そこでクイックリスポンスさせていただきます。

「夕張市の人口を1万倍すると日本の人口になり、夕張市の借金を1万倍すると日本の借金になるそうだ」

夕張市の親方日の丸的無責任を一万倍するとそれが日本だという文章を是非入れて欲しい。今後は自民党と民社党という区別ではなく、親方日の丸的無責任を認める党と認めない党に区別すべきではないかと考えます。

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