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書籍名 日本人と武士道 [amazon.co.jp で検索]
出版社名 ハルキ文庫
著者名 スティーブン・ナッシュ
[001] 2007/08/18 11:08:14 山田博英
三田さんからぜひ読めといわれて読みました。著者が日米企業のコンサルティング業を長年していた中で洞察した日米文化論です。日米文化はコインの裏表のよう感じが僕もするのですが、表としてのアメリカ側からみて、せっかく裏側の文化を武士道としてもっていた日本が何を間違ってそれを打ち捨ててまで表に追随しなければならないのか、を苛立ちをもって書いた本で、随所に哲学的な洞察を感じますが、実行案としても「情報という妖怪」の章で;
「個人が言葉の意味を取り戻し、社会が制度の価値を回復し取り戻すにはどうすればよいのか。そのために不可欠なのは、仮想現実を不断に創造している情報社会の仕掛けのなかに、いわばコンピュータウィルスのように、入り込むことである。そしてその仕掛けを情報社会の内部から批判して破壊していくことである」
といっています。

ところで、日本を表側として、裏側としてのアメリカを書いた文化論というものはあるのだろうか。ご存知の方はぜひ教えていただければと思うのですが、翻訳者である西部さんにはぜひそういう本を書いてほしいと思ったしだいです。
[002] 2007/09/06 14:53:50 三田守久
 文庫本の薄い本ですぐ読めてしまう。訳者の「西部邁」氏の文字を見ると、翻訳者として登場しているのか、と思わず確かめてしまう。
 読み進むうちに、この本はほんとうに著者が書いたのか?と思ってしまう。あまりにも西部氏のふだんの論調に似ているものだから、かれの書き物ではないかと思ってしまうほどだ。
 書かれている内容は、ほんとうにうなずいてしまうようなことばかりだ。戦後の(あるいは明治維新後の)日本人が「いかに日本をたいせつにしてこなかったか」が切々と説かれる。

 ところで山田さんが、日米がコインの表裏のように表現されているが、そのこと自体がじつに恥ずかしいことだ。さしたる歴史も伝統もない国の表に、自分たちを擬すようなことはしたくないですねえ。

 戦後すぐに出た「アメリカの鏡・日本」は山田さんのお求めの本になるかもしれない。著者は女性でヘレン・ミアーズ。マッカーサーが日本での翻訳・出版を禁じたいわくつきの本です。原著は1948年に出ているから、戦後3年して出たんですね。著者は1946年に来日、戦後日本の労働関係の法律の策定に携わったそうです。内容的には「近代化された日本」は、結局は、西欧の自分たちの姿であると指摘しています。

 そう考えてみると、明治維新以降、日本は「近代化」と「伝統」の狭間で、股裂きに合っているような状態だったんですかねえ。

 この分裂症的な状態を「是」とすべく理論武装しなければいけないのかも、、、。

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