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書籍名 『日本はどう報じられているか』 [amazon.co.jp で検索]
出版社名 新潮社(新潮新書052)
著者名 石澤靖治編
[001] 2007/10/30 17:36:41 三田守久
 どこのだれが、日本をなんと報じようが、じつはどうでもいいことかもしれないが、しかし国家戦略として考えると重要な面もあるだろう、との思いで購入してみた。

 まず「どう報じられているか」と「どう見られているか」ということの間には、じつはかなり溝があるのではないかと感じたがどうか。

 まただれが報じるかによって、報じる内容も変わってくるであろうから、軽々に論じられたくないし、影響も受けてもらいたくないという思いもする。

 この本で取り上げられている国(地域)は、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、アラブ世界、中国、韓国となっていて、まあそんなところかなとは思うものの、なぜロシアがはいっていないのかなあ、という疑問もある。もちろんそんな風に取り上げて行けばキリがないのは理解できる。しかしロシアは欲しかったな。なんといっても脅威を感じている国なんだから。

 内容的には、常識的なことばかりで、それほど意外な感じを受けることは少なかった。

 取り上げている国の報道内容はべつべつのひとが書いているので若干ニュアンスが違うのだが、総じて、日本が軽く見られている、という論調(というかトーン)は共通しているように見える。やはり書き手がそのように感じたのであろうなあ。

 またじつは「報じている」のではなくて、「(わが国が)報じさせて」いるような側面も否めない。ほんとうはそこが問題かもしれない。どこの国のマスコミであっても、他国のことをそう深くは理解できないであろうから、皮相なものにならざるを得ないだろう。それがわが国の実情をある程度は妥当に説明していないというときには、しかるべき人間や機関が反論なり訂正要求なりを都度しないのであれば、つまりは書かれていることを無言のうちに認めてしまったことになるであろうし、そのことは結局「報じさせて」いるようなものと言えるだろう。

 本のなかにもあったが「言わない美学」のようなものは世界的規模で共有できるような概念ではなかろうな。

 やはり「国益」なんて考えていないのだな。

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