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書籍名 排除の現象学 [amazon.co.jp で検索]
出版社名 ちくま学芸文庫
著者名 赤坂憲雄
[001] 2010/12/22 16:39:27 山田博英
水清ければ魚住まず、昔の人はよく物事を洞察していたと感心する。ますます複雑化する世界に対応するために我々の周りにある今までの「システム」はなんとか生き延びようと無駄なものは外に切り捨てて小さく、言ってみれば清く身を守ろうとしている。ルーマンはそんな様子を感じとってか、これからのシステムは今まで言ってきた「システム」に加えてその環境(システムを守るために外に掘り出した外部)を両方含めてシステム(System/Environment)と考えねばならないといっていて、そのとおりだと思う。その視点に立てば「システム」の外のへの言及はよくも悪くもその存在を認めるための重要な要素である。それを隠蔽して差別用語とか称してシステム上から排除すること、そのことこそ差別なのである。この本は今のまま続けているとますます陰湿になる今の社会の現状を誠に適切に言い当てていると思う。

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