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書籍名 日本中枢の崩壊 [amazon.co.jp で検索]
出版社名 講談社
著者名 古賀茂明
[001] 2011/07/12 23:27:15 青木衛
新聞広告のキャッチコピーに惹かれて久々に衝動買いをし一気に読んでしまった。日本システムが制度疲労に陥って久しいが、その最大の原因は官僚達の省益にとらわれてしまう仕組みにあると経済産業省の現役官僚の著者はいう。過去の小泉構造改革やその後の公務員制度改革の中途半端での頓挫、国民が期待して政権交代を託した民主党の脱官僚の腰砕け等々の具体的事例についての実名入りでの説明は説得力がある。そして、真の政治主導を実現するためには3つの要素(モノ、ヒト、カネ即ち「政策立案」、政策を実施するための「組織と人事」、「予算」)の機能を首相官邸に集約し、総理の司令塔として各官庁に指示する仕組みが必要との著者の提言も納得できる。過去のいくつかの改革の動きがいつのまにか骨抜きにされたり、潰されてきた大きな原因は官僚システムにあると感じていた私にとって、官僚サイドからそれを裏付ける話がでてきた事は驚きであり、著者に喝采を送りたい。国家予算の半分以上が借金という財政破綻の状況下でもまだ省益にうつつを抜かすことを許してしまう現行官僚システムに根本的メスを入れなければ日本再生はありえないと改めて強く感じさせられた本だ。強いリーダシップと自前の政策スタッフを持ち、官僚組織を自由に使いこなせる政治家の一刻も早い登場を望みたい。

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