書評へのコメント追加

書籍名 日本の大転換 [amazon.co.jp で検索]
出版社名 集英社新書
著者名 中沢新一
[001] 2011/09/20 09:57:17 山田博英
社会はその根底で具体的な人間の心のつながりでできていなければならない。一方貨幣を媒介とする近代経済システムは人の関係を断ち切る市場を場として「無縁の原理」が根底にある。システムがまだ未発達で人の制御下にある「社会/経済」システムに於いては個人の自由度が増えるということで資本主義経済システムはポジティブであったが、それが逆転してそのもとに社会が従属する「経済/社会」システムでは生態圏の破壊に向けて全体が機能する。それは世界中の人々が感じはじめているのだが今まではっきり言語化されていなかった。本書は福島におけ事故を契機に、原子力発電と近代経済システムがいかに生態圏とそれに属する人間を脅かしているのかを極めて説得力ある言葉で説明している。そして自然と共に存在する神道・仏教文化が残っている日本が世界に率先して新しい社会へ向けて発進せねばならないという。日本は東京一極の経済システムから脱却して自立した小さな企業を地元にたくさん作る多様社会により地方を元気にすることなしに復興再生はありえないと考えるが、そのこととここでの中沢氏の主張とは同一ベクトル内にあると思います。ぜひご一読を。

書評・コメントを追加してください。

発言者名
内容
ID
パスワード

書評・コメントの追加には入会時にお知らせした Swimy メンバー専用の共通 ID とパスワードが必要です。ID や パスワードが不明のときは事務局(contact@swimy.org)までお問い合わせください。